こんにちは!天文台ワインセラーの神部律子です。
ずっと行きたいと思っていたワイナリー滞在、カーブドッチヴィネスパに滞在して、とても楽しかったのでご報告します!
今回は到着後に参加したワイナリーツアー編です。
カーブドッチワイナリーについて
海と砂に囲まれた新潟ワインコーストで育ったブドウは、華やかな香りと繊細な味わいが特徴で、品種・ヴィンテージによる個性を表現するワイン造りを行っています。
カーブドッチとは“Cave d’Occi = オチさんのワイン村”を意味します。 ワインのつくり手の落希一郎氏の名に由来しています。現在の醸造責任者の掛川史人さんは「私が造りたいのは最高のワインではなく、ここの風土を表した唯一のワイン」と語ります。減農薬や微生物活用など様々な取り組みにもチャレンジし続ける日本を代表するワイナリーです。
ワイナリーツアーは前日までに予約が必要です。宿泊予約の際に併せて予約できます。
毎日11:00からスタートで、ショップに集合です。
私の行った日は15:00〜の設定がありましたので、ランチ後に参加しました。
ガイドはカーブドッチに長く勤める柴本さんです。まずは畑の説明を聞きます。
畑は9ヘクタール、土壌は砂地です。実は川砂で30mくらいの深さまで砂が続いています。
砂地は水捌けがよくブドウの栽培に適しています。
ブドウの品種は約20種、ヨーロッパ系の品種、例えば赤はカベルネ・ソーヴィニヨンなどを育てています。
特徴的なのは「アルバリーニョ」
スペインが原産のブドウ品種で、2005年にメンバーがスペインに行き、たまたま居酒屋で飲んだワインがアルバリーニョでした。
別名「海のワイン」がとてもおいしくて、これをなんとかカーブドッチで作れないと試行錯誤して苗を輸入しました。
それから20年、この3-4年でこの土地に根付いたとはっきりしたタイミングで発売しました。
アルバリーニョは以前に飲んだことがあるのですが、果実味、華やかな香り、ミネラル感のバランスが素晴らしく本当においしいワインです。
カーブドッチワイナリーを新潟県に決めた理由は、土壌に魅力があったこと、新潟県は東京からアクセスがよく、いずれはワイナリーに来てもらえる施設にしたかっこと、海の輸送にも都合がいい、など条件が揃いましたです。
お手本にしたのはアメリカのナパ・バレーだそうです。
畑の次は醸造作業所の見学です。
実際にワインを造っている作業所の入り口はこんな感じです。
こちらはドイツ製の搾り機、5年前から導入しました。
かつては人の作業でしたが、製造量が増えてこちらを導入したそうです。
ブドウの搾りかすは堆肥に使えるので無駄になりません。
搾ったブドウはタンクに入れて品種ごとに発酵させます。
こちらのタンクは1台2,000L、2,500本分です。
奥にもタンクが並んでいて、ドッチワイナリーはたくさんのワインを製造していることがわかります。
熟成にはステンレスタンクと樽熟成の2パターンがあります。
じっかり熟成して待っている雰囲気がいいですね。
樽はフレンチオークの手作り品です。1樽255L、ボトル300本分です。
樽の赤いシミは染み出しているの?という質問がありましたが、ワインの状態を見る時にこぼれたものです。
熟成を終えてボトルに詰められたワインは出荷を待ちます。
地下室の貯蔵庫には大切なワインたちが適切な温度管理の元に保管されていました。
製造から貯蔵まで回廊のように1周して、最後にショップのカウンターで試飲です。
動物シリーズのスパークリング「むささび」
カベルネ・ソーヴィニヨンを白のスパークリングにしているというブランドノワールです。
カーブドッチワイナリーファンに特に人気のワインで、やさしい泡とじわっと広がる旨みがあります。
次におすすめされたのは、最近カーブドッチワイナリーが推している「Sable」の白です。
サブルはフランス語で『砂』の意味。最大の特徴である砂質土壌の名を冠した、カーブドッチのフラッグシップワインです。
砂質土壌のニュアンスを白ワインで表現するために選んだのは、アルバリーニョ・リースリング・セミヨン・ヴィオニエの4品種です。
赤ワインのために選んばれたのはボルドー系の3品種、メルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、プチベルドです。
こだわりのアッサンブラージュを堪能しました。
ワイナリーツアーは旅行を奥深いものにすると実感
雑誌などで新潟県にカーブドッチができた由来や、ワインの種類について知っていましたが、実際にワイナリーを見ながらお話しを聞くことはとても楽しい経験でした。
夕食のワインペアリングが楽しみになりました!
泊まるワインの楽しみ方:カーブドッチワイナリー編 Vol.3につづきます
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